ガーン!車のシートに灯油をこぼしてしまった?

トランクに灯油寒くなる季節、車でホームセンターやガソリンスタンドに灯油を買いに行く方も多いのではないでしょうか。キャップのゆるみが原因で、灯油を車内にこぼしてしまうと、臭いが充満して、なかなか取れません。少量こぼしたケースと大量にこぼしたケースでは対処方法も異なってきます。

今回は、車内やシートに灯油をこぼしてしまった場合の対処方法や灯油の臭いを消す方法について、こぼさない対策も含め詳しく紹介します。

実は厄介な灯油の汚れ

実は厄介な灯油の汚れ

灯油はガソリンよりも揮発性の低い石油系燃料です。車のシートやマットにこぼした場合、浸透し、灯油独特の臭いを発し続けます。リッター単位で大量にこぼした場合は、フロア全体に浸み渡り、フロア下の発泡スチロール製防音材を溶かします。また、灯油の臭いは、エアコンや天井にまで染み込み、大がかりなクリーニングが必要になります。
早めに専門のクリーニング業者に依頼しましょう。

【ケース①】少量にこぼした場合の対応

灯油をこぼしたことに気づいたらすぐに拭き取ることが大切です。染み込みやすい新聞紙やキッチンペーパーですぐに対応しましょう。
フロアマットやラゲッジマットの取り外しが可能なら外して洗い、よく乾燥させましょう。
マットが外せない場合は、重曹をまいて灯油を吸着させ2~3日放置して掃除機で吸い取ってみましょう。

アルコール系除菌スプレーが効果的

灯油はアルコールに溶けやすいため、仕上げにスプレーすることをおすすめします。これからの季節用意しておくことをおすすめします。アルコール系除菌スプレーを使用したあともしっかり乾燥させましょう。

【ケース②】リッター単位など大量にこぼした場合の対応

カーペットクリーニング

灯油を大量にこぼした場合は、素人対応はムリです。出来るだけ早く専門のクリーニング業者に依頼することをおすすめします。

灯油のタンクが倒れてシート及びフロアに大量にこぼした場合、出来るだけ早く、灯油のタンクを起こして被害を抑えます。拭き取れるだけ拭き取り窓を開けて換気し、早急にプロの業者に依頼しましょう。

車内温度40℃を超えると危険

灯油の引火点は40℃です。冬場は車内温度40℃には達しないでしょうが、春先など暖かくなると車内温度が上がります。静電気などで気化した灯油から発火する恐れがありますので注意が必要です

プロの灯油こぼしクリーニングとは

プロのカーペットクリーニングカーペット、フロアマットやラゲッジマット、シートを外し、どこまで浸透しているのかを、目・鼻・手の感覚を使い探っていきます。被害ヵ所を把握すると、専用の中和剤を使用して洗浄していきます。カーペットの下にある発泡スチロールの防音材に染み込んでいると、溶けている可能性があります。その際は、交換するか検討する必要があります。
灯油をこぼしたクリーニングの費用は、車の大きさやこぼした量、こぼしてからの経過時間にもよりますが約2~8万円が目安です。

臭いが消えない!消臭剤はNG

灯油を車のシートにこぼし、きれいに掃除しても臭いが残った場合、ファブリーズなどの消臭剤で臭いは消えません。芳香剤は全く効果無し!アルコール系除菌スプレーでも効果を感じない場合、臭いで気持ち悪くなる前に、プロの業者に相談しましょう。

灯油のクリーニングは自動車保険に相談

シートクリーニング

灯油を大量に誤って車内でこぼしてしまった場合のクリーニング費用は高くなります。ご加入の自動車保険で車両保険に加入していれば「その他偶然な事故」に該当し、クリーニング費用や交換した部品代など支払われる場合があります。車両保険は、一般・限定問わず対応可能です。

保険を使うと1等級ダウン+事故有係数1年

1等級のみのダウンだからと気軽に保険を使うのは考え物です。現在16等級なら本来翌年は17等級のところ15等級になります。また、事故有係数が適用されることで事故なし15等級より高くなります。そしてその保険料の差は、20等級になる5年後まで埋まりません。

参考例

日産セレナハイウェイスター2018年式 36歳ゴールド免許 年間走行距離1万km、車両保険限定タイプの場合
17等級になれば年額3万円ですが、事故有15等級では年額4.2万円です。
ここだけで1.2万円の差がでます。
さらに翌年は、18等級なら年額2.9万円、16等級で年額3.1万円で約2千円の差がでます。
等級が進んでいない方、保険料が高い方ほど差が大きくなります。

クリーニング費用約3万円を目安に保険を使うかどうか検討することをおすすめします。
※三井ダイレクト損保による試算

灯油をこぼさない対策とは

灯油を車で運搬時には、18Lのポリタンクに入れて運搬するのが一般的です。ポリタンクの寿命は約5年です。紫外線等による経年劣化での破損やキャップがしっかり閉まらなくなるなど灯油をこぼす可能性が高くなります。古いポリタンクは使用しないようにしましょう。

ラゲッジルームに載せる場合は転棟しないうに、ポリタンク用トレイを用意することをおすすめします。倒れにくく、灯油が垂れた分はトレーが守ります。
リアシートの足元に載せる場合は、ブルーシートを予め敷いて助手席シートを下げて挟んで固定すると倒れにくくなります。また、灯油が垂れた分はブルーシートが守ります。

まとめ

灯油は臭いが取れません。灯油をシートや車内にこぼしたらプロのクリーニング業者に依頼することがおすすめです。

灯油のクリーニング費用は、こぼした量、こぼしてからの経過時間、車の大きさによって変わってきます。車両保険適用可能な場合もあります。

臭いを取るのはアルコール系除菌スプレーで中和することがおすすめ。ファブリーズや芳香剤はNG。灯油の臭いで困った場合、出来るだけ早くプロのクリーニング業者に依頼することをおすすめします。

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