屋内と青空駐車では車の塗装の劣化状態が全く違う

青空駐車場と機械式駐車場

日本の駐車環境の現実は青空駐車が一般的です。雨だけではなく、有害な紫外線や埃による塗装面へのダメージはとても大きいです。車を所有する方なら車好きに限らず、屋内駐車は憧れます。しかし、実は屋内駐車でも塗装にダメージを及ぼすことがあります。
今回は、屋内駐車と青空駐車での車の塗装状態の違い、劣化の違いについて、また駐車場所の環境に応じて塗装面を保護するコーティングを選ぶなど詳しく紹介します。

駐車環境に左右される車の塗装の劣化

車のボディに付着した鳥の糞

車が屋内駐車か屋外駐車かによって、車の塗装状態に違いがでます。コーティングされていない車で、屋外駐車の場合、雨シミや紫外線、鳥の糞などにより塗装面の劣化が進み、クリア層が剥がれたり、色あせが発生しやすくなります。
コーティング施工車でも、コーティング層が劣化し、想定される耐用年数よりも持ちが悪くなります。

また、塗装面のみでなく、紫外線に弱いゴム部品やヘッドライトなどの樹脂部品の劣化具合にも違いが出ます。内装では、本革シートの劣化や、内装樹脂部品の色あせが屋外駐車の場合発生しやすくなります。現在は、少なくなりましたが、以前はダッシュパネルの浮きや割れが発生していました。

屋内駐車のメリットと注意点は?

機械式駐車場

自宅に屋根付きの車庫、シャッター付きの車庫がある場合には、雨や風、紫外線などの有害物質から車を守ることができます。マンションの屋根付き駐車場は、競争率が高くまた、月極料金も高くなりますが、車の塗装を守れること、雨に濡れずに車の乗り降りができることなど非常に人気です。
車のコーティングを施工する場合も、5年耐久など長期間効きが持続するコーティングを施工し定期的なメンテナンスを実施していることで、より長く効果を持続できます。また、それほど効きが長くないコーティングを行っても、塗装面の輝きが維持できるメリットがあります。

自宅の車庫や自走式平面駐車場の場合は問題ではないが、タワー式機械駐車場や地下スペースを利用した多段式駐車場の場合、注意したい点があります。
関東以北や日本海側は、冬季間の降雪があります。これらの地域では、凍結防止のため塩化カルシウムなどの融雪剤が散布され、雪と一緒に車に付着します。タワー式機械駐車場に雪が付着したまま入庫すると、下の段の車に塩化カルシウムの成分を含んだ雪溶け水が落下します。タワー式の場合には、1台のみに水滴が落ちるわけではなく複数台に落ちます。コーティング施工されていない車の場合は、放置するとサビの発生など塗装面を痛める可能性があります。

また、他の車のオイル漏れ等により、油脂類がボディに付着してシミになるケースや、駐車場周辺の配管トラブルにより、純粋な水ではない液体が付着することも事実あります。
タワー式機械駐車場の場合は、普段目につかない場所に駐車することになります。買い物等で利用するタワー式駐車場の場合は数時間で出庫するため問題ありませんが、自宅マンション等で利用している場合は、普段車に乗らない場合でも定期的に出庫し洗車するなど、車の状態を確認することが大切です。

ほとんどの人が青空駐車 車の塗装を守るポイントは?

青空駐車場

戸建て住宅でも駐車スペースに屋根が無い、アパートやマンションの駐車場は屋外という方が多く、車の塗装を劣化から守るために、車のコーティングは必須条件になります。
青空駐車の場合、雨は避けられず、水シミ発生の原因になりほぼ避けることができません。また、春先には黄砂や花粉が付着し、鳥の糞も落とされます。鳥の糞は放置することで、塗装面にダメージを与えてしまいます。青空駐車の場合は、ご自身でワックスコーティングを行ったり、プロによる車のガラスコーティングなどのコーティングを行ったりするなど、車の塗装面を保護しつつ、洗車を頻繁に行う必要性があります。

車のメンテナンスを自分でやるのは苦手、ワックスがけやコーティングは面倒という方は、車のコーティング専門店によるガラスコーティングがおすすめです。特に、青空駐車の場合、水滴によるレンズ効果でウォータースポットが発生しやすくなります。

ウォータースポットの発生を抑制する効果がある、親水タイプのコーティングがおすすめです。水玉にならず、水滴がひとまとまりになり、まとまって流れが落ちるためレンズ効果によるウォータースポットの発生を抑制できますので、青空駐車の方々や濃色系の車の方々におすすめのコーティングです。

青空駐車は環境によりコーティングを選ぼう

フィアット

屋外の駐車場を利用し、常に青空駐車の場合には、耐用年数が5年など長い期間効果を発揮するコーティングがおすすめです。ガラスコーティングの硬度が高く、複数層コーティングされているコーティングがおすすめで、普段の洗車の他に、1年に1度など定期的なメンテナンスもしっかり実施しましょう。メンテナンスの実施は、コーティングの保証の条件になっている場合もありますので、コーティング施工時にしっかり確認しましょう。

鉄道沿線に駐車している場合には、鉄粉の飛散が多くなり、車にも付着する頻度が高くなります。定期的に鉄粉を除去し、きれいな塗装面を保つ必要があることから、耐用年数が1年等、短い期間で、コーティングを繰り返すことがおすすめです。耐用年数が5年など長くても、付着してしまった鉄粉の除去でコーティングが剥がれることがあります。効果が長持ちしない可能性がありますので、駐車場の利用環境も含め、車のコーテイングのプロに相談することをおすすめします。

カーポートなどで、車の半分のみ屋根で覆われていたり、太陽の光の当たり加減が前後左右で異なる場合、塗装面の劣化や樹脂部品の劣化がそれぞれ異なるケースもあります。
筆者の場合、車の駐車環境が左右で光の当たり加減が長期にわたり異なった結果、ポリカーボネット製のヘッドライトが片側のみ紫外線により黄ばんでしまうこともありました。

まとめ

屋内駐車の車と青空駐車の車とでは、塗装の劣化スピードが異なり、屋内駐車の車の方が塗装状態が良いことがわかります。

青空駐車でも、コーティングを施工することで、塗装面を守り、コーティングの劣化のみに留めることが可能です。屋内駐車でも、タワー式機械駐車の場合は、他の車から車を汚されてしまう可能性があるため、しまいっぱなしにせず、定期的に出庫し洗車しましょう。

屋内駐車、青空駐車、鉄道沿線に近い駐車など、駐車環境により車の汚れ具合が異なります。駐車環境に応じた車のコーティングが大切です。

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