くすんだエンブレムを綺麗にする方法

車のボディはコーティングでピカピカでも、エンブレムが白くくすんでいたり、エンブレムのフチや隙間の汚れが残っていたりすると少し残念です。
車のエンブレムは、メーカーロゴ、車名、グレードなど様々で、樹脂メッキ製がほとんどです。

完璧に車を綺麗にしたいが、エンブレムの隙間の汚れが落ちない、エンブレムのくすみが落ちなくて悩んでいませんか?
今回は、車のエンブレムを綺麗にする方法について、使用する道具やコツ、汚れの落とし方や注意点について詳しく紹介します。

エンブレムの汚れの原因は?

エンブレムのフチや文字の隙間は、洗車機でも手洗い洗車でも落とせません。逆にその隙間に汚れを集めて残ってしまいます。

メッキ部分のくすみの原因は、水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの無機塩類化合物と呼ばれるミネラル成分です。この汚れはスケールとも呼ばれ、水に溶けにくく硬化し、落としにくくなります。

フチや文字の隙間の汚れは、水垢や流れ落ちたワックスやコーティングが原因です。
埃や排気ガスなどを巻き込んで黒ずんだ汚れになります。

くすんだエンブレムを綺麗にする方法

ボディをシャンプー洗車してから作業します。洗車の途中や、洗車後に作業することをおすすめします。

おすすめの道具は?

スポンジやタオルは、細かい隙間に入らないため、柔らかい筆を用意します。車用もありますが、100均で売っている水彩画用の毛先が長い大き目の筆でOKです。
拭き上げようのタオルは、耳の無いマイクロファイバークロスを用意しておくことをおすすめします。

綺麗にするための液剤は、イオンデポジット除去剤やスケール除去剤と書いてあるものを使用します。酸性など中性でない除去剤ものもあるため、手を保護するビニール手袋を必ず着用しましょう。

水垢除去クリーナーを使う

ノーコンパウンドでボディやメッキ部分を痛めない「シュアラスターゼロクリーナー」があります。
スプレータイプの液剤で、エンブレムにスプレーして筆で撫でるように汚れを落としましょう。
最後にクリーナーが隙間に残らないように綺麗に洗い流しましょう。

プロ用 PROVIDE No.4を使う

一般のクリーナーで汚れが落ちない場合は、強力なスケール除去剤を使用してみましょう。
エンブレムの砂や泥汚れを落として水分を除去し、耳の無いマイクロファイバークロスを水で濡らして硬く絞り「No.4」の液剤を染み込ませて塗布します。

耳のあるマイクロファイバークロスは、縁に厚みがあり、エンブレムの隙間に届きません。
「No.4」は酸性のため、必ずビニール手袋を使用します。

スケールが白く浮き上がってきたら、筆で隅々まで撫でて汚れをしっかり落とします。
綺麗なクロスでエンブレムを拭き上げ、スケールが浮き出てこない場合除去完了です。

スケール除去後は、水でしっかり洗い流し、液剤が残らないようにしましょう。

それでも、綺麗にならない場合には、ボディやエンブレムにダメージを与える前に、コーティング専門店に相談することをおすすめします。

スケール除去の注意点

【注意1】

コンパウンド入りのクリーナーは、エンブレムのメッキにダメージを与える可能性が高く、劣化している場合、メッキが取れる可能性もあります。
また、コーティング車の場合、被膜が取れる危険性があります。

【注意2】

筆を使用中に落とした場合、砂など付着すると傷の原因になります。洗って綺麗にしてから使いましょう。

【注意3】

歯ブラシなどナイロン製のブラシの使用や、つまようじの使用は傷の原因になりかねません。できるだけ使用しないようにしましょう。

【注意4】

スケール除去剤は、ボディについても問題ありません。洗い流せば大丈夫です。
長時間除去剤を付けたままにすると、塗装面にダメージを与える可能性がありますので、作業中は放置しないことが大切です。

ボディの水垢、スケールにも使用可能ですが、目立たない場所で試してから使用することをおすすめします。

エンブレムを新品に交換

エンブレムのメッキが剥げてしまったり、くすみが取れない場合、エンブレムを交換することも可能です。
ディーラーで販売している他、ネットでも販売しています。
トヨタのメーカーロゴの場合は、2~3千円で販売されていますので、再塗装をお願いするよりおすすめです。

エンブレムの剥がし方

車のエンブレムは、強力な粘着剤で張り付いています。
ホルツの「エンブレム取外しキット」を使うとボディに傷を付けず剥がすことができます。

  1. ドライヤーや熱湯で温めてから、剥がし液を染み込ませたアラミド繊維の強力な糸をエンブレムとボディの隙間に入れて、こすり取ります。
  2. のり跡は、剥がし液を使用して綺麗に除去します。

エンブレムを剥がす前に、位置がわかるようにマスキングをしておくと便利です。

ヘラで剥がそうとするとボディに傷が付きます。また、無理やり剥がそうとすると車名やグレードなど長いエンブレムは割れますので注意しましょう。

まとめ

エンブレムなどの樹脂メッキ部分のくすみや汚れには、イオンデポジット除去剤やスケール除去剤が効果的です。

大きめで柔らかい筆で撫でることで、エンブレムの隙間も綺麗にできます。

カーシャンプーで洗車時に汚れを落とそうとしてもダメ、一般的な除去剤で落ちない場合、強力なPROVIDE No.4を使うなど、ステップを踏んでチャレンジしましょう。

除去剤の使用方法や注意点を熟読の上、作業しましょう。
不安な場合は、コーティング専門店などプロに相談することで、失敗が無く仕上がります。

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