車のアンダーコートはナゼやるの?

アンダーコート

車のアンダーコートは、車の底のパーツや骨格にあたるシャーシー部分を塩害などによるサビから車を守るために行います。凍結防止剤が散布される地域や海沿いにお住い方の場合アンダーコートは必須とも言えるでしょう。
下回りのパーツやシャーシー部分はなかなか普段目にしません。気づかないうちにサビて腐食してしまっているかも。今回は、車のアンダーコートついて、アンダーコートの効果や、アンダーコートのおすすめな地域、アンダーコートの種類について詳しく紹介します。

サビ予防!アンダーコートの効果とは

塩化カルシウム散布

車の底のパーツやシャーシー部分のほとんどは金属部品で構成され、簡単な塗装や無塗装が多いです。冬季間、凍結防止のための塩化カルシウムを散布する地域では、塩分が車の底部分に付着してサビを進行させます。放置すると腐食により穴が空くこともあり、新車であっても1年を経過しないうちに黒い塗装が剥がれ落ち茶色に変色することも少なくありません。
アンダーコートを行うことで、塩害によるサビを抑制する効果があります。

アンダーコートがおすすめな地域は?

雪道

冬季間、路面凍結が想定される地域は、凍結防止剤の塩化カルシウムが散布されます。
凍結防止剤が散布される地域は関東、東北、北海道、北陸、中部の山沿い、関西以西の日本海側、九州の北の地域です。特に、東北、北陸、北海道は、凍結防止剤が雪と一緒に付着するので、アンダーコートが特におすすめな地域です。

海沿いの地域にお住いの方や、海沿いをよく走行する方もおすすめです。海からの湿った風には、塩分も含まれています。定期点検などの際に、機会があれば、車をリフトアップしている状態で下回りの状態をチェックすることをおすすめします。

スプレーDIYでもアンダーコートができる

引用:KeeperProshop Dr.Driveセルフ
くりえいと赤間店

アンダーコートは市販のスプレー塗料を購入するだけで、DIY作業ができます。安全なスロープなどにタイヤを載せ、下回りに手が届くよう準備する必要があります。ジャッキアップのみの場合、外れると危険ですのでやめましょう。
コイン洗車場などでの高圧ガンを使用した下回りの洗浄を行い、乾燥させてから作業することが大切です。汚れの上からコーティングしても、すぐに剥がれてしまいます。

スプレー塗装には、主にシャーシーブラック(水性・油性)とシャーシークリアー(水性)があります。いずれも1本500円前後で購入できる手軽さがあります。
ボディ同色のアンダーフロア部分や未塗装部分にはシャーシークリアがおすすめで、フレーム部分など黒い部分は、シャーシーブラックを使用するなど使い分けるのがおすすめです。

シャーシーブラックの油性タイプは、乾燥が早く作業性に優れています。また、水性に比べ耐久性に優れ、剥がれにくいです。ただし、違う部分に吹き付けてしまうと剥がれにくいので、作業に慣れた方向けです。

シャーシーブラックの水性タイプは、光沢があり見た目がきれいです。油性に比べ耐久性は低くなりますが、違う部分に吹き付けてしまっても落としやすいのが特徴です。

DIYアンダーコートでは、スプレーがいきわたらない部分が発生したり、塗りムラが発生しやすくなります。また、ボディの塗装に付着したり、十分注意して作業をする必要があります。しっかりアンダーコートをしたい場合は、お店に相談することをおすすめします。

ディーラーやコーティング店のアンダーコート

ディーラーで車を購入する時に依頼出来たり、車のコーティングを行っている専門店でもオプションとしてできる場合があります。約15,000円~20,000円程度で実施しています。ディーラーやコーティング専門店でのアンダーコートの多くは、スプレー缶によるアンダーコート施工を行っているケースが多いです。
よって、耐久性の長いしっかりしたアンダーコートを望むならアンダーコート専門店がおすすめです。

専門店のアンダーコートとは

専門店のアンダーコートの種類は、一度施工すると、7年や10年程度持続すると言われており、次の車に乗り換えるまでは心配なさそうです。

世界最高峰の防錆剤ノックスドール

ノックスドールロゴ

ノックスドールは、浸透性防錆材でサビやすい鋼板のつなぎ目や中空部など狭い隙間にも素早く浸透し、酸素から遮断します。サビが発生してもラストインヒビターと呼ばれるサビ抑制剤が錆の抑制を抑えます。一般的なアンダーコート剤にラストインヒビターは含まれておりません。
強くしなやかな軟質膜が特徴で、シャーシーの隙間にしっかりコーティングされ、耐久性にも優れています。日本防錆協会の試験結果でも性能の高さが証明されています。
ノックスドールの施工料金は、車のサイズによって異なりますが5万円前後です。

車を徹底的に守るタフコート

タフコート

ダイノール社が開発した車輌防錆システムがタフコートです。世界中で防錆剤として高い評価を得ています。
サビやすい溶接部や鋼板のつなぎ目に浸透する浸透剤(ペネトラント)が錆の抑制に貢献し、半永久的に固まることがない内面用密封剤が水分の入り込みを完全に防ぎ保護します。
タフコートは、高圧洗車でもはがれず、小石などによる傷も被膜の柔軟性から元通りに修復する性質が特長です。タフコートは、バスやトラックなど事業用の車輌に多く採用されています。タフコートの施工料金は、車のサイズによって異なりますが5万円前後です。

まとめ

凍結防止剤が散布される地域にお住いの方、海の近くにお住まいの方、海岸線をよく走行する方は、サビ防止のためアンダーコートをおすすめします。
アンダーコートは、車の骨格に該当するフレームをサビや腐食から守る効果があります。

DIY、ディーラー、コーティング店のアンダーコートはスプレー塗料を使用することが多いですが、スプレー塗料の耐久性は短く、塗りムラや手が届かない部分があるため、本格的な施工は、アンダーコートの専門店に相談することがおすすめです。

アドバイザーが専門店をご案内します!
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